コロナ禍での各航空会社の動き
新型コロナウイルスの拡大により大きく状況が変化してしまった世界各国の航空業界。
日本の大手2社も凄まじい額の赤字を第四四半期で計上しており、余談の許さない状況が続いています。日本の大手2社は売り上げの半分近くを国内線で占めていますので、国内のコロナウイルスの拡大が収まりつつある現状を見ると少しずつではあるとは思いますが国内線の需要は回復してくることでしょう。また、近年赤字にはなっておらず底堅い経営をしていたため、コロナ危機を乗り越えられるのではないかと考えています。
ただ現状を見る限り近年経営が苦しくなっていた航空会社は真っ先に経営破綻へと進んでしまっています。
2020.03.05
イギリスの地域航空会社フライビー破産申請
新型コロナウイルスの拡大による航空需要低下に伴って、航空業界としては初めて破産したフライビー。3月5日より全便の運行が停止された。フライビーはエクセター国際空港(イギリス南西部)に本社を置く会社。同国最大の航空会社であるブリティッシュエアウェイズ傘下で近距離便を運行していたBAコネクトの路線のうちロンドンシティ空港の路線以外を2006年11月に譲渡、翌年には合併・吸収された。機材はボンバルディアDHC-8-400とエンブラエルE175を保有していた。
2020.04.20
オーストラリア第2位の航空会社であるヴァージンオーストラリアが経営破綻
以前から50億ドル(約3400億円)の負債を抱えており、昨年6月の決算でも3億4910万豪ドル(約249億円)の赤字で、7期連続の赤字決算となっていた。同じオーストラリアの航空会社であるカンタス航空は昨年売り上げ高が過去最高だったのとは対照的だ。利益は8億9100万豪ドル(約632億円)であった。アライアンスには所属しておらず、国際線ネットワークも後発ゆえに弱く oneworldに所属しておりコードシェアも多くしているカンタス航空には遠く及んでいなかったが、国内線では旅客キロでは30.4%を占めており(カンタスは37.1%)、国内では多くの就航地をもっており、利便性や定時到着率も高かったのが特徴だった。日本には当初2020.03.29よりブリスベン=羽田線を就航させる予定であっただけに今後どうなっていくのか注目していきたい。
今後記事は更新予定です。