787とともに…

航空好きの私が趣味で撮影した写真や航空業界のニュースについて様々考察していきたいと思っています!航空好きの皆さんと楽しめるようなブログを作っていきたいです!

【ニュース】Space Jet6度目の納入延期

本日、Space Jetの6度目の納入延期が正式に発表されました。

三菱スペースジェット、6度目の納入延期 21年度以降に

これによってローンチカスタマーであるANAはまだまだ綱渡り状態の機材繰りを強いられることとなります。元々Space Jet(旧MRJ)は2013年に量産初号機がANAに納入される予定であったものの今回の6度目の納入延期により2021年度の納入となる見込みとなった上で当初より約8年の遅れとなる。ANAの発注機数はオプション10機を含め25機、本来ならばB737-500を置き換える予定であった。だがその置き換えるはずであったB737-500は8年の納入遅延に耐えられるはずもなく機齢20年を超えてしまい整備費用面から考えて引退を余儀なくされたため、ANAは様々な策に打って出る羽目になる。

B737-800の追加リース

B737-800はまず2008年に9機の追加導入、さらに、4機(あの通常塗装の機体なのにウイングレットANAロゴの入っている4機)を2018年度にリース導入した。こちらはB737MAXで置き換える予定だが、こちらもこちらでね…。ちなみに最も古いJA51ANは2008年導入。現在40機いる。MAXはオプション含め30機なので、先にB737-700を置き換えると思うが…。

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②DHC-8-Q400の追加導入

ターボプロップ機であるDHC-8-Q400も2016年に3機追加導入され2017年に登録された。こちらも初期導入機に関しては2003年でもうそろそろ機齢20年が近いのも事実である。また、経年劣化の進むORCのDHC-8-200の置き換え候補(とりあえず同型機を中古導入することで3年の猶予が与えられたが…)としてもANAウイングスのDHC-8-Q400が候補に上がっていることがあるため、ボンちゃんの機数がまた圧迫される可能性がある。

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B737-700

AIRDOから戻ってきたB737-700の初号機JA01ANをANAに復帰させ、唯一プレミアムクラスの無いモノクラスのまま運行させ、とりあえずの繋ぎ機材感が否めない。A320neoの導入によって国際線の運用が減り、活躍していた中部発着便も撤退が決まったのでこちらもMAXの納入開始で早々に姿を消すことになると見られるが8機しかいないのにも関わらず、座席数も異なり、効率の良くない運用が続いているし、機内Wi-Fiインターネットサービスが利用できないなど制約も多い機材で対応させない点から見てもこちらも繋ぎ機材感は否めない。

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④元バニラエアのA320-200ceo

昨年末にpeachと統合されその歴史に幕を閉じることとなったバニラエア。機材はほとんどpeachへ移籍となるが、初期導入されたJA01VA、JA02VA、JA03VAの3機はモノクラス180席のバニラ仕様のまま導入された、ちなみに既存の8000番台のA320ceoは166席であるがこちらはまもなく退役する上、改修するとなると2年も要することから繋ぎ機材としての運用としていたので早期にANAのフリートとして入ってもらうことが必要であったので仕方なくそのまま投入する形となった。とりあえず、投入路線は競合路線でない、1月は羽田=八丈島、徳島、岩国、2月は羽田=八丈島、岩国、佐賀、3月は羽田=庄内、八丈島、富山、能登、萩・石見に投入される予定。各地を転々とすることが予想される。B737-500の代わりとして導入される予定で散々LCC仕様で狭いだの言われているがあくまでもB737-500の代わりでありシートピッチは同じ29インチであるのでサービスの劣化にはなっていないんですよ…。なんか相当叩かれてましたが…。Wi-Fiも使えない仕様である。これもB737-500と同じ。このバニラエアの機材色々とたらい回しにされていて可愛そうな運命を辿ってるんですよね。JA01VAたちはエアアジアジャパンの機材として発注されたが、そのエアアジアジャパンは喧嘩別れでブランド名が変更されてバニラエアになり、そしてpeachと統合されたら他の仲間はpeachに引き取られる中、この子たちはANAへと、渡り歩いているなんとも日本の航空業界に振り回された運命…。ちょっとかわいそうになってきますよね…。中は一切いじられていないのでエアアジアジャパン時代のものなんですよね。

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JALは32機を確定発注しており、現在J-AIRで運行しているE170、E190を置き換える予定。こちらは最も古い機材でも2008年導入なのでANAよりかは余裕のある模様。CRJから2段階での置き換えで慎重なJALは納入が遅れても余裕な状態。

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もちろん前回の納入延期によってANA側と補償交渉を行なっているが今回の納入延期でJAL側が補償を求めることにならないとは言い切れず、これからも三菱航空機は厳しい状態に立たされている。素晴らしい航空機が出来上がることを心から願っています。がんばれSpace Jet!ちなみにIBEXやFDAも後継機として検討しているとのことなのでオリンピックには間に合わなくなってしまったもののここまで来たのならば良い飛行機を作り上げてくださいね!